ファーストリテイリング傘下のユニクロ。
何度か値上げをした結果、客離れが起きましたね。
2016年3月~5月期の連結決算では、国内ユニクロの既存店の売上高は2.8%増えたものの、客数は6.1%も減りました。
国内での成長感に天井感があると日経新聞が報道されています。
それでもストップ高だったファーストリテイリング
新聞を読んだときには、これは絶対に下がる!と思ったんですが、
全然違いました!
何とビックリのストップ高です!!
これは、3月~5月の実績は売上高で前年同期比4.4%増の1917億円、営業利益で同20%増の291億円だったことが要因のようです。
また、既存店の売上高は2.8%上昇し、売上高総利益率は50.7%と0.9%改善しました。徐々に戦略の見直しの効果が出ているのかもしれません。
(出典:ファーストリテイリング2016年3月~5月期決算説明資料より)
値上げによる客離れ
2015年秋までの2年間で10%を超える値上げを断行した結果、深刻な客離れが起きています。私もユニクロはよく利用していたのが、
「あれ、なんだか高いな」という印象を持ってからは、買いにいかなくなりました。
それに、毎週末のようにセールをしていますので、セールの際の割安感もあんまり感じられません。なにより、ライバルの存在が大きい。
ユニクロのライバルであるしまむらは、2016年3月~5月期は過去最高の純利益を計上しています。客を引き付けるのはやっぱり価格、次に機能です。
その大事な大事な価格は、
- ユニクロ 1,990円や2,990円
- しまむら 900円
と言った感じで、ユニクロを同じような商品が1,000円以下で買うことができます。そして、特別にユニクロの良さがわかるわけでもありませんものね。
「着てみたら同じ感じ」という意見もあるように、違いが分からないんですよね。
通期は再び下方修正
純利益は46%減少の710億円(9月~5月期)となりました。2016年8月の通期の業績見通しは下方修正し、前期比59%減少となる450億円の見通し。
どんどん利益が減っていますね。ただ、先ほども書いたように、売上高総利益率が改善するなど、成長への兆しは見えているように思います。それがストップ高という形で市場も評価したのではないでしょうか。
ファーストリテイリング株は買いか
世界的な衣料品販売企業であり、日本を代表する企業です。
保有しておいても安心して長く持ち続けることができますね。私も何度か保有を試みておりますが、単元株があまりにも高いため、なかなか買えません。
単元株が高いということは、株式分割の可能性があるので、そうしたときにはチャンスかもしれませんね。
ユニクロは好きなブランド。ただ、価格が高い。いま、それを見直して従来の低価格路線に戻そうとしています。
低価格で質がいいのがユニクロ。そんなユニクロに戻ってくれることを期待したいですね。